Chisato CLASSE「茶道体験」開催 News 2025.11.14

| 伸栄商事グループ |

伸栄商事グループでは、「すこやかなる美の創造」を企業理念に掲げ、美容・伝統・食・文化をテーマにしたChisato CLASSE(セミナーや体験型イベント)を開催しています。

2025年度は、「茶道体験」です。近年経営者やビジネスマンの間で関心が高まっている日本の代表的な伝統文化「茶道」を、部署や役職や社歴など関係なく少人数グループに分かれて体験します。

11月5日、記念すべき第1回目を京都の茶室にて開催いたしました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_4568-edited-1-scaled.jpg

この茶道体験前に開催したセミナー(講演会)では、お茶を通じて学ぶ『思いやり』の精神や、『茶道』の価値観を日常生活やビジネスに活かすヒントをご教授いただきました。
今回は、実際にお茶室へ赴き、五感でおもてなしの心を体感し、周囲への思いやりや気配りといった人生を豊かにする心を学びました。

まず初めに芳名帳へ毛筆で記帳するところから始まり、日常ではなかなか使うことのない筆を手に、心を静めて一文字ひと文字を丁寧に記しました。
茶室へ入室する前の待合では、香りづけされた白湯がふるまわれ、茶室に飾られた花には霧吹きで露を添えてしずる感を演出するなど、はじまりから細やかなおもてなしの心が感じられました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 3b1a2936734b77b6fd00df01decc9df1-edited-3-scaled.jpg

また、千里社長自らが、参加した社員のためにお点前を披露されました。所作の一つひとつに宿る思いが伝わる丁寧なお点前に、参加者は緊張しながらも、一椀をおいしくいただきました。心を尽くしたお点前に触れ、場全体があたたかな空気に包まれました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 5c120aed0cae0d03909b741504010930-edited-1-scaled.jpg

お点前では、炭の香りと静寂の中に響くお湯の音、ひしゃくを置く瞬間に交わされる一礼。亭主と客が一体となる空気が生まれ、茶室全体が調和に包まれていきました。お濃茶を皆で回し飲むことで、より深い一体感とつながりを感じることができました。

お茶点て体験では、棗(なつめ)から抹茶をとり、釜からお湯を注ぎ、茶筅でお茶を点てる一連の流れを体験しました。初めての経験に緊張しながらも、相手のために丁寧にお茶を点て、参加者同士で振る舞い合いました。心を込めておもてなしをすることの難しさと、その中にある温かさを実感するひとときとなりました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 8c6faf3327c2802de2cae9eb225fb761.png

香り、音、味、手ざわり、視覚———心静かに五感を研ぎ澄まして味わう茶道は、言葉ではなく”静けさ”の中にこそ、おもてなしの本質があることを教えてくれます。

今回の体験は、相手を思いやる心や丁寧に向き合う姿勢を、日々の仕事や人との関わりにも大切にしていきたいと感じる、貴重な学びの時間となりました。

■講師プロフィール 
芳心会 主宰 木村  宗慎  氏(きむら  そうしん)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: c859db2e80ea206bd434b75fb957c172-1.jpg

茶人。少年期より茶道を学び、1997年に芳心会を設立。京都・東京で同会稽古場を主宰。「茶の湯」を基軸に他分野との協働も多く手掛け、隈 研吾氏など建築家やデザイナーとも協働。古民家再生の宿泊施設NIPPONIAブランドの運営企業の顧問や スノーピークの茶籠、中川政七商店のプロダクトの監修なども手掛ける。オクスフォード大学アシュモリアン博物館など、教育研究機関での講義も多数開講。2014年に発刊した『一日一菓』は、グルマン世界料理本大賞受賞。